みんなでワイワイ食べたいものといえば、お好み焼き!
鉄板を囲んで、お好み焼きがジューっと出来上がっていく様子は、なんとも食欲を誘うものですよね。
具は、海鮮や豚だったり、キムチも入れたりして、なんでも好きですが、甘みのあるお好み焼きソースとお決まりのかつお節は、どっしりとした生地にもぴったりで、絶対に欠かせません。ちょっとおしゃれにワインを合わせてみたい。でも、いろいろな味をつめこんだお好み焼きに合うワイン、はたしてあるのでしょうか・・・?
そうです、どんな料理もこなしてくれる万能ワインといえば、【リースリング(Riesling)】! その中でも、ドイツ産オフドライのものがオススメなのです。
♦今日の組み合わせ:ドイツ産オフドライの【リースリング・カビネット(Riesling Kabinett)】 × お好み焼き
<ちょこっと補足>オフドライって何?
オフドライって、甘いの辛いの? と分かりにくいですよね。
オフドライは、中辛口です。セミドライ、ミディアムドライ、半辛口と同意になります。
ところで、ドイツのワインラベル。
「ドイツワインのラベルを読み解くには、人生は短すぎる」という格言(?)があるように、ドイツのワイン、ラベルがとってもややこしい。・・・それについては、また別の機会にくわしく説明させてください。今回必要な知識は、お好み焼きに合わせたいドイツの【リースリング(Riesling)】は、ラベルに『カビネット(Kabinett)』と書いてあるものということだけ。
『カビネット(Kabinett)』は、『プレディカーツヴァイン(Prädikatswein)』というドイツワイン法に従うカテゴリーのなかのひとつで、ブドウ収穫時の糖度によって分類されています。一般的には中辛口のものが多いのですが、辛口のものもあります。辛口のものは、ラベルに「trocken (ドイツ語でドライ)」と明記されているはずなので、ご安心を。どちらのタイプのものも、ワインの飲み心地がしっかりしていながら、【リースリング(Riesling)】ならではのスッキリした酸味をもっています。
さて。このワインが、お好み焼きとうまく『マリアージュ』するワケ、想像できますか?
実は、ワインの甘さが決め手なんです。【リースリング(Riesling)】の甘みが、お好み焼きソースやマヨネーズとうまく調和する一方で、ワインの酸味が、どっしりとした生地を軽くしてくれるのです。【リースリング(Riesling)】は、もともとシーフードとよく合うワインなので、海鮮もののお好み焼きなら、さらに楽しめるはず。
VINUMで試したものも10%程度でしたが、特にオフドライの【カビネット(Kabinett)】は、一般的にアルコール分が低めです。鉄板を囲んでごくごく飲むのにも適しているかもしれませんね!