ハムやサラミをはじめとするコールドカット。「シャルキュトリ」とも呼ばれ、スパイスで味付けされたものなどその種類はとても豊富です。
お皿いっぱいに飾られた「シャルキュトリ」なんて、嬉しくなるほどおしゃれなおつまみですよね。とは言っても、チーズと同じくコールドカットとワインの『マリアージュ』は、実はそんなに簡単ではありません。
では、どんなワインを合わせるのが良いでしょうか? スパイスの香りたっぷりのパワフルな赤ワイン? サラミやプロシュートのリッチな味わいを考えると、渋みや深みのあるワインを選びたくなるのも分かります。
・・・でも、待って下さい! 細やかな製造過程で生まれる「シャルキュトリ」の繊細な味わいは、力強いフルボディのワインを合わせると消えてしまうんです。
オススメ一番は、実は白ワイン。ポイントは飲み心地がしっかりとしていてアロマティックでありながら、適度な酸味をもつものを選ぶこと。お肉の風味とバランスが取れるだけでなく、白ワインの酸味がこってりとしたコールドカットの味わいを中和してくれるのです。ボルドースタイルの白ブレンドワインやオーク樽で熟成されていないタイプの【ヴィオニエ(Viognier)】あたり、試してみる価値アリです。
また、軽めのものを選べば、もちろん赤ワインでも。ロワール産の【カベルネ・フラン(Cabernet Franc)】や【ボージョレ・ヴィラージュ(Beaujolais Villages)】、または【メンシア(Mencia)】など良く合います。どれもライトボディで、たっぷりの酸味と赤色果実系のフルーツ感を持っており、コールドミートの隠された甘みとマッチします。
『マリアージュ』は実験のようなもので、新しい組み合わせを見つけるのも楽しいもの。ぜひ、いろいろ試してみて下さい。ちなみに、シャリー酒がお好きなら、【フィノ(Fino)】や【マンサニーリャ(Manzanilla)】との組み合わせ、VINUMイチオシです!