最近、オーストリア産のワインがアツイです。
地元に根付くブドウ品種が優れているだけでなく、オーガニックやバイオダイナミック農法を取り入れたナチュラルワインの造り手たちがメキメキとその腕を上げているのです。
VINUMで試したのは、自然派かつバイオダイナミック農法を用いたワインを推進する、オーストリアで最も知られる生産家ヴァイングート・アンドルファー(Weingut Arndorfer)のもの。彼らの造る【リースリング・シュトラーセ・ヴァインベルガ(Riesling Strasser Weinberge)】は伝統的な【リースリング(Riesling)】を進化させたものと言っても良いかもしれません。
このボトルを開けた日の夕飯は、たまたま親子丼。意識して『マリアージュ』したわけではないのですが、さすが【リースリング(Riesling)】。とても良い組み合わせでした。
♦︎今日の組み合わせ:オーストリア産【リースリング(Riesling)】 × ふわとろ親子丼
中辛口(ドイツ語表記では『ハルプトロッケン(Halbtrocken)』)であるこのワインの特徴は、製造過程でブドウの皮を取り除かずにスキンコンタクトが発生しているということ。つまり、オレンジワインに似た濃い色合いとともに、良く熟れたリンゴやアプリコットを思わせる非常に深い味わいを持つんです。しかも、それだけでなく、シュッとした強い酸味があり、全体のバランスがよく取れています。
【リースリング(Riesling)】とは言っても、よくあるものとは一線を画する味わいでした。
※最近気になる『オレンジワイン』についてはこちらでも取り上げています。
さて、『マリアージュ』ですが、独特の甘みのある親子丼ともピッタリ! たっぷりとした完熟フルーツの味わいが親子丼のどっしり感とバランスを取りつつ、ワインを一口飲むごとに、ご飯の濃厚さをリフレッシュしてくれる爽やかさも感じられました。