Meat-market

ワインの基礎知識

  (Last Update:2018.10.2)

本当に合うんです!お肉と白ワインの『マリアージュ』

以前、「魚と赤ワインの『マリアージュ』がいける!」と書いたのですが。

※詳しくはこちら。

それなら、「お肉と白ワイン」の組み合わせはどうなのサ、と思いません? いわゆる『マリアージュ』の常識に反している・・・でしょうか?

そんなこと、ありません! もしも、スパイスで味付けしたポークチョップと南アフリカ産白ワイン【シュナン・ブラン(Chenin Blanc)】の組み合わせに文句を言う人がいても、すました顔して無視してしまいましょう。だって、お肉と白ワインの『マリアージュ』、アリなんです!

今回は、オススメの例など含め、詳しく紹介したいと思います。

初級編: 鶏肉や鴨肉と一緒に

白ワインに一番合わせやすいお肉は、ダントツで鶏肉。あっさりとした味にやさしい口当たり。また脂身が少ないこともあって、鶏肉は、コクのある白ワインの方が、重たい赤ワインよりもしっくり『マリアージュ』するんです。ここでいう「コクのある」白とは、樽で発酵または熟成され、どっしりとして複雑な味わいを持つもの。

VINUM-Chicken-skewer

『マリアージュ』の例

ブルゴーニュの【シャルドネ(Chardonnay)】スタイルのワインなら、たいていの鶏肉料理と好相性。どんな味付けにするかが、ワイン選びのポイントになります。甘いトロピカルフルーツを思わせる南アフリカ産【シュナン・ブラン(Chenin Blanc)】なら、スパイスたっぷりの炭火焼なんて、良いですね。また、【ヴィオニエ(Viognier)】は、チキンタジンと合わせるのがイチオシ! タジンとの組み合わせについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

もしも、レモンやハーブをたっぷりと使った一品なら、もう少しキリリとした白ワインの方が合うかもしれません。【フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(Fiano di Avellino)】やボルドーの白ワインあたり、合わせてみてください。

鴨肉も、いろいろ試してみたくなる食材です。独特の甘みのおかげで、シンプルにローストしただけでも、【リースリング(Riesling)】や【ピノ・グリ(Pinot Gris)】とぴったり。芳醇で複雑なワインが鴨肉のギュッとつまった味わいと合う一方で、ワインの酸味が鴨肉の濃厚な脂っこさを中和してくれるんですね。

VINUM-Duck-on-a-pan

また、鴨胸肉と煮た洋ナシの組み合わせがよく知られているように、鴨肉って、甘いソースとすっごく合います。そんなレシピを試すなら、ワインもずっと濃くて甘ーい【ソーテルヌ(Sauternes)】や【モンバジャック(Monbazillac)】、甘口の【ジュランソン(Jurancon)】に手を伸ばしてください。この組み合わせ、本当に秀逸でしたよ。

VINUM-Duck-dish

中級編: 豚肉や仔牛のお肉の場合

実は、鶏肉と同じように考えることができます。豚肉も仔牛のお肉も、わりと軽めでクセのない味。ここでも、ソースなど味付けがワインを選ぶ決め手になります。

『マリアージュ』の例

例えば豚肉なら、アップルソースを使ったり、リンゴ酒で煮込むノンマンディー地方のレシピが昔から知られています。ロワール地方のアペラシオンである【アンジュ(Anjou)】から、最高級の【シュナン・ブラン(Chenin Blanc)】なんて合わせたら最高! ワインのコクがリンゴの甘さとよくマッチするんです。仔牛のホワイトシチューなら、下の写真のようなオーク樽で熟成した南アフリカ産【シャルドネ(Chardonnay)】が良いですね。また、スパイスで味付けするなら、豚肉のときと同じ考え方を適用してワインを選べば大丈夫。

VINUM-veal

その他にも、トンカツまたは仔牛のカツレツと【グリューナー・ヴェルトリーナー(Gruner Veltliner)】の組み合わせもオススメ。この『マリアージュ』、以前こちらで紹介しています。

また、ソーセージや色々な部位の豚肉をたくさんザワークラウトの上にのせて、ガッツリいただく伝統的なレシピは、【リースリング(Riesling)】とよく合うことで知られています。

※こちらの記事でも『マリアージュ』の例を紹介しています。

上級編: なんとステーキとも!?

この挑戦的な組み合わせ、みんなが賛成してくれる保証もないし、人によってはあり得ない! なんて思うかもしれませんが・・・。

VINUM Steak

でも、最上級の白ワインの中には、実は、おいしいステーキとも良く合うものがあるんです。ただし、ここで言う最上級とは、本当にトップクラスのこと。味わいがギュッとつまっていて、パワフルで複雑でありながら、酸味もたっぷりとバランスが取れているもの。つまりのところ、アペラシオンである【アルザス・グラン・クリュ(Alsace Grand Cru)】の【リースリング(Riesling)】やドイツの特級格付け(グローセス・ゲヴェックス/Grosses Gewachs)の【リースリング(Riesling)】、または【シャブリ・プルミエ・クリュ(Chablis Premier Cru)】、【シャブリ・グラン・クリュ(Chablis Grand Cru)】あたりです。

VINUM-Chablis-Riesling

『マリアージュ』の例

先日、BBQにお呼ばれしたときのこと。メニューは、牛肉のオングレ(日本だとサガリと呼ばれる部位)のステーキはじめ、炭火焼のお肉祭りで、とってもおいしい赤ワインもたくさんありました。

でも、その中でひときわ際立ってお肉と良い『マリアージュ』だったのが、なんと【シャブリ・グラン・クリュ(Chablis Grand Cru)】だったのです。このワイン、いろいろなお肉のパワフルな風味に負けずにマッチする深みと複雑さがあり、強い酸味が脂っこさをうまく中和してくれました。お肉と白ワインのなんともおいしい組み合わせの例ですよね!

ピックアップ記事

  1. 「魚と赤ワインは合わない」はマリアージュの常識?それともウソ?
  2. <ワイン入門>分かりやすい!簡単マリアージュの基本 Part 2
  3. 知ってる?ワインの種類とおいしい温度の秘密
  4. <ワイン入門>分かりやすい!簡単マリアージュの基本 Part 1
  5. <ワイン入門>分かりやすい!簡単マリアージュの基本 Part 3

関連記事

  1. bottles-on-wall

    ワインの基礎知識

    なるほど!ワインの保管方法・最新版

    地下に広がる石造りのワイン保管用スペースは無理だとしても、最先端の家庭…

  2. VINUM glasses-on-table

    ワインの基礎知識

    知ってる?ワインの種類とおいしい温度の秘密

    今年の夏は、イギリスもめずらしく暑い日続き。こんな日には、ちょ…

  3. VINUM Pouring-wine

    ワインの基礎知識

    <ワイン入門>分かりやすい!簡単マリアージュの基本 Part 2

    『マリアージュ』2つ目のヒントは、料理とワインのもつ風味の組み合わせに…

  4. champagne

    ワインの基礎知識

    解説!シャンパンのラベル(エチケット)の読み方

    一見分かりにくいシャンパンボトルのラベル(エチケット)。実は、よく見る…

  5. VINUM Food parings

    ワインの基礎知識

    <ワイン入門>正しい『マリアージュ』って何のこと?

    料理とワインの『マリアージュ』ってよく聞くけれど、「それって一…

  6. VINUM Food-and-wine-picnic

    ワインの基礎知識

    <ワイン入門>分かりやすい!簡単マリアージュの基本 Part 3

    前に紹介した『マリアージュ』のヒントの続きとして、今回は料理とワインに…

Recent Posts

  1. VINUM-Oyako-Riesling2
  2. VINUM-orange-1
  3. VINUM_Banyuls-cheese
  4. Charcuterie-3_1
  5. Chairs in Greece

Archives

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
  1. Charcuterie-3_1

    料理とマリアージュ

    <今日のマリアージュ>どれがオススメ? ワイン × 生ハムなどコールドカットの組…
  2. Veal-steak

    料理とマリアージュ

    <今日のマリアージュ>お肉だって白ワインと!【パシュラン・デュ・ヴィック・ビル・…
  3. VINUM-Oyako-Riesling2

    料理とマリアージュ

    <今日のマリアージュ>オーストリア産【リースリング】 × ふわとろ親子丼
  4. VINUM Curry

    料理とマリアージュ

    <今日のマリアージュ>【アモンティリャード】シェリー × カレーのびっくりな組み…
  5. VINUM Vietnam

    料理とマリアージュ

    <今日のマリアージュ>試したい組み合わせ!オーストラリアワイン【リースリング】 …
PAGE TOP