【オレンジワイン(Orange wine)】、聞いたことありますか?
いま、ワイン業界でも流行りの最先端。注目のワインです。最近はイギリスのワインショップやレストランのワインメニューでもよく見かけるようになってきています。
そのひとクセある味わいから、好き嫌いがわかれるとも言われているのですが、実は、いろいろなタイプの料理とうまく『マリアージュ』する非常に優秀なワインなのです!
では、気になるオレンジワインって、一体何モノでしょうか?
簡単にまとめると、白ワイン用のブドウを使って、赤ワインの手法で作られたワインのこと。発酵過程でもブドウの皮を取り除かないことから、味わいや色に独特な深みを持ちます。ときには、赤ワインのように渋みがあるものも。ワイン業界の最新の流行なーんて書きましたが、最古から受け継がれてきたジョージアの『クヴェヴリ(Qvevri)製法』を使っていたりします。
※<ちょこっと補足>クヴェヴリ(Qvevri)製法とは
8000年以上も前から伝わるジョージアの伝統的ワイン製法。土に埋められたクヴェヴ
リ(Qvevri)と呼ばれる大型の壺の中でブドウをまるごと発酵させてワインを造ります。
オレンジワインは、白ワインのような酸味を持ちながら、飲みごたえやボディがもっとしっかりとしています。深みがあるだけでなく、土臭いような味わいを感じることも。ただし、どの白ワイン用ブドウ品種からも造ることができるので、味わいやスタイルに幅があるのも事実です。一般的には、良く熟れたリンゴやナツメグ、ナッツ類を思わせる風味を持つものが多いと言われています。
オレンジワイン、流行の先端はイタリアです。VINUMで試したオレンジワインも、1980年代はじめからナチュラルワインのパイオニアとして知られるシチリアのコスワイナリー(COS Winery)のもの。【インツォリア(Inzolia)】と【グレカニコ(Grecanico)】から造られたワインは、このブドウ品種の特徴的な柑橘系フルーツの爽やかさを持ちながらも、旨味成分によるしっかりとした深い味わいを実現しています。
そして、気になる『マリアージュ』は、辛くておいしい韓国料理と!
♦︎今日の組み合わせ:話題の【オレンジワイン(Orange wine)】 × ピリ辛!韓国料理
韓国料理と一緒にいただいておいしいと思ったワインは、はじめてです。赤唐辛子の味わいは、料理を口に運んだほんの少し後から感じるもの。このワインは、同じタイミングでしっかりと口に残る飲み心地や力強い風味を感じることができるので、うまくバランスを取ることができるんです。キムチ独特のツーンとした酸っぱさも、ワインの持つハーブ感と非常によく合いました。韓国料理は、全体的に味付けに力があるので、ワインの酸味がお口をスッキリ整えてくれるのもポイント。
ワインと韓国料理?! なーんて、思うかも知れませんが、この組み合わせ強くオススメできます。オレンジワインを試したいなら、ぜひこの組み合わせから。