冷たいビールと焼き鳥。
忙しく働いた一日の終わりに、賑やかな立ち飲み屋に寄ったりして。こんな風に仕事のストレスを解消するの、悪くないですよね。
いわゆる焼き鳥屋さんで、ワインを頼む人ってあまりいないかもしれません。でも、デパートのお惣菜屋さんでも気軽に入手できるし、おうちで焼き鳥を食べるときに、ワインとの組み合わせ、試してみても良いと思うんです。
炭火焼チキンと考えると、ワインとの『マリアージュ』も難しくはなさそうです。ただし、本格的な焼き鳥は、その部位や種類により、味や食感も多岐にわたるもの。塩ダレならまだしも、いわゆる焼き鳥のタレの場合は、ワインの組み合わせも注意が必要です。
ここで注目したいのが、赤ワイン用ブドウ種【グルナッシュ(Grenache)】!
♦︎今日の組み合わせ:お手頃でおいしい赤ワイン【グルナッシュ(Grenache)】 × 焼き鳥
アルコール分が高いとか、味が単調とか、フルーツの風味が強すぎて飲みごたえがいまいちとか・・・しばしば悪く言われることのあるブドウ種【グルナッシュ(Grenache)】。たしかに、質の良くないボトルでは、これは本当のことなのですが。南フランスやスペインでは、この【グルナッシュ】の古木が見直され、ずっとずっとクオリティの高いワインが造られています。しかも、手に届きやすいお値段で、誰もが好む、まさに焼き鳥のよう。
では、なぜ【グルナッシュ】と焼き鳥、合うんでしょうか?
実は、このワインの完熟した力強いフルーツの味わい(涼しいところでは赤色果実系、暖かいところでは黒色果実系)が、タレの甘さとうまく合うからなんです。しかも、それだけでなく、ワインの重さが、レバーやハツを含むお肉の濃厚さともうまくハーモニーを生み出してくれます。質の良い【グルナッシュ】なら、スパイスやスモーキーな風味も楽しむことができるため、焼き鳥に限らず、一般的に炭火焼料理と相性がいいというのもポイントです。