ワインといえば、ボルドー(Bordeaux)。世界でも名高いシャトーの極上ワイン、誰だって一度は飲んでみたいですよね。
メドック(Medoc)地区のシャトー・ラトゥール(Latour)、シャトー・マルゴー(Margaux)、シャトー・ランシュ・バージュ(Lynch-Bages)、シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(Ducru-Beaucaillou)、それから、シャトー・レオヴィル・ポワフェレ(Leoville Poyferre)。憧れのシャトーは、数えあげたらキリがありません。ただし、残念なことに、結構なお金がないと試せないという悲しい事実が・・・。
でも、あきらめないでください! 「セカンドワイン」って、知っていますか? トップクラスの秀逸なワインと同じ味わいを、グッとお得に試すオススメの方法なんです。
セカンドワインのお値段は、そのシャトーの代表作であるファーストラベルのなんと三分の一くらい。同じシャトー内にありながら樹齢が若いブドウや、惜しくもファーストラベルの基準に満たない環境で育てられたブドウを使って作られています。とは言っても、最上級のワインと同じ、一流の方法で醸造されるため、そのシャトーのファーストラインとよく似た味わいを持っているのです。
ただし、1級に格付けされるシャトーのセカンドワインは、ここ数十年、非常に高い評価を得ていて、お得といっても、まだまだ涙が出るほど高いです。けれども、他等級のシャトーのものであれば、ずっとずっとお手頃で、お得に試すことができちゃいます。
<ちょこっと補足>ボルドー・メドックの第1級格付けシャトー
メドック地区で1級に格付けされるシャトーは全部で5つ。通称5大シャトーと呼ばれる。
シャトー・ラトゥール(Latour)
シャトー・ラフィット・ロートシルト(Lafite Rothschild)
シャトー・マルゴー(Margaux)
シャトー・オー・ブリオン(Haut Brion)
シャトー・ムートン・ロートシルト(Mouton Rothschild)
さて、気になる味わいは?
もちろん、ファーストラベルに比べると、複雑さもエレガントさもやや控えめ。若くして飲むのに適しています。とは言うものの、良い年のセカンドワインなら、7〜9年はおいしく飲めるそう。2009年、2010年、2014年、2015年、2016年など良いヴィンテージのものを選ぶのがポイントです。このあたりの年なら、セカンドワインに使われたブドウの成熟度も高く、高品質。逆に、2013年など、あまり良くないと言われている年では、質の良いブドウは、みーんなファーストラベルを作るのに使われてしまい、セカンドワインに残らなかったというわけです。
最後に、メドック(Medoc)地区の『アペラシオン(Appellation)』から、VINUMが自信をもってオススメするおいしいセカンドワインを紹介したいと思います。ぜひ、このあたりから試してみてください。
<サン・ジュリアン(St Julien)>
パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ(Pavillon de Leoville Poyferre)
サルジェ・ド・グリュオ・ラローズ(Sarget de Gruaud Larose)
<マルゴー(Margaux)>
セグラ(Segla)
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン(BriO de Cantenac Brown)
<ポーヤック(Pauillac)>
エコー・ド・ランシュ・バージュ(Echo de Lynch-Bages)
ブラゾン・ディッサン(Blason d’Issan)
オー・ド・ポンテ・カネ(Haut de Pontet Canet)
<サンテステフ(St-Estephe)>
マルキ・ド・カロン(Marquis de Calon)
パゴド・ド・コス(Pagodes de Cos)
<オー・メドック(Haut Medoc)>
ザレ・ド・カントメルル(Alles de Cantemerle)
ディアンヌ・ド・ベルグラーブ(Diane de Belgrave)
これらを飲むことで、ファーストラベルの味わいを想像できたり、各アペラシオンの違いを体験するこができちゃうんです。若いワインなら、飲む前に短時間デキャンタージュしておく良いですよ。