お酢とワイン、、、うーん、合わなそうなイメージありますよね。
一般的には、お酢はワインの風味をことごとく台無しにしてしまうと言われています。ワインビネガーなど、ワインと同じようにブドウから作られているものもあるのに、です。なぜかフランスでは気にしない(?)みたいなのですが、特に、ビネガーたっぷりのフレンチドレッシングをかけたサラダなんて、ほんとに要注意。
ところで、ちょっと甘酸っぱくてお箸のすすむ南蛮漬け。実は、スペインをはじめ地中海にも、エスカベシュ(Escabeche)と呼ばれ、魚をお酢でマリネするよく似たレシピがあるのです。ワインに合わせたいと思ったら、一体何を選べば良いでしょう?
ここは、『ボーン・ドライ』と呼ばれる極辛口のワインを選ぶのが、正解です。 南蛮漬けのさっぱりした感じには、ワインもそれに見合うキリッとしたものをということですね。
選択肢は、2種類あります。1つ目は、古き良きシェリー酒。なかでも、【フィノ(Fino)】や【マンサニーリャ(Manzanilla)】など軽いものがオススメ。どちらも超がつくほど極辛口で、どんな料理にもよく合うワインのトップクラスと言えます。スペインで色々なタパスのお供に選ばれるのも、納得ですね。
シェリーについては、こちらの記事でも取り上げています。
ただ、シェリーは、好き嫌いの分かれるお酒ですよね。わたしも料理と一緒に飲むのは好きですが、シェリー単体ではなかなか。
そんな方に、朗報です。2つ目の選択肢として、バスク地方の白ワイン【チャコリ(Txakoli)】を試してみてください。【オンダラビ・スリ(Hondarrabi Zuri)】という地方特有のブドウから作られるこのワイン、微発泡性で酸味がとても強く、バスク地方でもタパスと一緒にテーブルに並びます。味わいの特徴として、柑橘系のフルーツや桃の香りとともに、塩味を思わせるミネラル感があります。
♦︎今日の組み合わせ:白辛口ワイン【チャコリ(Txakoli)】または【フィノ(Fino)】 × 鮭の南蛮漬
さて。VINUMで鮭の南蛮漬けとマリアージュしてみたのは、【ゲタリアコ・チャコリナ(DO Getariako Txakolina)】のもの。このワインを生産する3つの『アペラシオン』のうちの1つです。
南蛮漬けはもちろん、どんなシーフードとも見事に合う飛び抜けておいしい、夏に飲みたい一押しワインです。